「おいしい」が詰まった富山の魅力

富山は数多くの魅力を持っている県ですが、中でもグルメは群を抜いており新鮮な食材に裏付けられた様々な料理を楽しむことができます。日本海に面した北陸に位置する関係から、季節を問わず豊富な魚介類が水揚げされており、料理店でそれらを楽しむだけでなく自分で調理する場合にもおいしく活用することが可能です。富山湾だけでも500種類を超える魚介類が生息していて、人気のノドグロなどは通年楽しめます。

魚介類をおいしく楽しむ技法として、寿司や割烹などでよく使われる技法として知られる「こぶ締め」があります。これは、切り出した魚の身を昆布で挟み水分を吸わせながらうま味を与えるのに加え、日持ちもよくする伝統的な加工法です。全国的に使われるようになっているやり方で、発祥は富山だと言われています。新鮮な食材にうまみを与え、より強い歯ごたえを楽しめるので名産のマダイなどとの相性は良好。そのほか、エビやイカなども富山を代表する魚介類です。アオリイカやスルメイカ、イセエビなどの人気のものも通年で水揚げされますが、地元ならではの味覚として親しまれるものに白エビとホタルイカがあります。流通の際に傷みやすく、冷凍や冷蔵の技術が発達していないころはその場でしか食べることができなかった希少な食材です。流通手段が確立した現在でも、鮮度の良い状態で食べられるのは富山ならではのポイント。おどりや沖漬けなど、生の状態ならではの甘味やうま味を十分に活かした調理法で楽しむことができます。